v 脳神経外科 | 診療科 | 診療科のご紹介 | 熊本中央病院
診療科のご案内

脳神経外科

  • 基本情報
  • スタッフ紹介
  • 診療科の実績

外来担当医師表

午前(受付8:00~11:00)

笠毛 太貴 - 笠毛 太貴 笠毛 太貴 -

脳血管外科外来

午後(受付13:00~15:00)

熊本大学病院
大森 雄樹
- - - -

診療科のご紹介

当科では脳と脊髄の血管障害の診断と治療を行っており、循環器科、心臓血管外科、放射線科、内分泌代謝科、腎臓科、眼科など関連する診療科との緊密な連携により、診断から手術を含めた外科処置まで速やかに行うことができるのが特徴です。また、開頭手術は勿論、近年著しく発展している脳血管内手術にも積極的に取り組んでいます。

2013年4月に当科が開設されて以降、入院患者数は2015年に106例、2016年は149例と増加傾向にあります。手術は約70例/年で、主なものは脳動脈瘤、頭頸部狭窄、或は閉塞性疾患に対する血行再建術、硬膜動静脈瘻及び脳動静脈奇形です。治療手段として脳血管内手術を用いたものが30例/年で、内頚動脈内膜剥離術が20例程度でした。手術成績としては、術後に神経学的悪化が見られた症例は開設後4例でした。

当科は開頭手術では対処困難な脳脊髄の血管障害を中心に治療を行っており、10床のCCU(集中治療室)も併設しているため、周術期全身管理を円滑に行う事が出来ます。県下全域の医療機関からの相談と紹介に対応していますので、入院患者さんの70%前後が他院から紹介頂いた症例で、年を追うごとに件数も増えています。

開頭術が良いのか、血管内治療が良いのか迷う場合には、いつでもご相談ください。

医療関係者からのご連絡・ご相談はこちら

主な対象疾患

脳動脈瘤

脳動脈に出来る風船状の膨らみを脳動脈瘤と呼び、日本人は100人に数人の割合で保有していると考えられています。破裂するとくも膜下出血を来たし、35%が発症8時間以内に、1ヶ月以内に50%が死亡するとされます。破裂した場合は基本的に手術が必要ですが、破裂していない動脈瘤(未破裂脳動脈瘤)が破裂する確率は高くなく、部位と大きさ、形態に左右され、具体的には最新の疫学研究であるUCAS-Japan(NEJM 2012;366:2474-2482 A.Morita et al.)で明らかとなっています。そこで、破裂の危険性が高い動脈瘤に対して、破裂予防の治療を検討する事になります。当科では、開頭クリッピング術と血管内手術(コイル塞栓術)を症例に応じて行っており、現時点で永続的後遺症は1例のみとなっております。

画像まで含めて全てを見る


脳底動脈先端部大型脳動脈瘤に対するステント併用コイル塞栓術


  • <術前脳血管造影>


  • <術中3D血管造影>


  • <術後脳血管造影>

症候性未破裂脳動脈瘤(左前脈絡動脈瘤)に対する開頭クリッピング術

術中にSEP/MEPによる電気生理学的モニタリングと、
蛍光色素(ICG)を用いた血管造影による形態学的評価を
併用して 開頭クリッピングを行った症例


  • <術前脳血管造影>


  • <術後脳血管造影>

脳動静脈奇形

脳動静脈奇形とは、胎生3週目頃に形成される動脈-毛細血管-静脈という基本的な血管構築の異常で、栄養血管から毛細血管を介さずにnidus(ラテン語で巣の意味)という異常な血管塊を介して導出静脈に移行する血管奇形の事をいいます。この奇形では、動脈圧が直接nidusや静脈にかかり、頭蓋内出血や脳浮腫、痙攣発作などをおこすことがあります。発生頻度は、人口10万人あたり1〜2人/年の割合で発見され、20〜30歳代の若年で発症する特徴があります。出血したり、何らかの症状を呈する場合に手術を検討する事になります。nidusが大きい場合や奇形の血流量が多い場合などは、まず液体塞栓物質を用いた血管内手術を行い、その後安全に摘出できる場合は開頭手術、後遺障害が残る可能性が高い場合はガンマナイフ治療の方針で治療を行っています。また、開頭手術中は脳血管造影と運動感覚誘発電位のモニターを行い、出来る限り神経障害が残らないように努めています。

画像まで含めて全てを見る

−脳動静脈奇形破裂による脳内出血例−

液体塞栓物質で塞栓術を行った後に摘出術施行

<術後脳血管造影で血管奇形の消失を確認>

動静脈瘻

この病気は、中枢神経を覆っている硬膜内で動脈と静脈が何らかの原因により交通することで動脈血が静脈側に直接流入し、頭蓋内或は脊髄の静脈灌流が障害される疾病です。日本人では、10万人あたり年間0.29人の割合で見つかるとされています。

部位は、海綿静脈洞部が最も多く約48%で、眼症状(片側の眼球結膜充血や複視)を呈することが特徴的です。次は、横•S状静脈洞部で約26%、症状は大脳の浮腫や頭蓋内出血で見つかる事が多い場所です。その他、上矢状静脈洞、上•下錐体静脈洞、前頭蓋底、小脳テント、頭蓋頸椎移行部、脊髄、後頭蓋窩静脈洞などに発生します。急速に進行する認知機能障害、片側性の拍動性耳鳴、歩行障害、原因不明の視力障害の進行などがあれば、MRI検査でこの病気を調べる必要があります。

治療は、基本的に血管内手術を行い、病態に応じて開頭手術や放射線治療(ガンマナイフ)を組み合わせて行います。

画像まで含めて全てを見る

海綿静脈洞部硬膜動静脈瘻(血管内手術例)
<脳血管造影画像>


  • <術前 正面像>


  • <側面像>


  • <術後 側面像>

頸動脈狭窄症/椎骨脳底動脈狭窄症

動脈硬化は加齢と共に増加し、脳虚血のみならず、狭心症、心筋梗塞、不整脈、腎障害、末梢動脈閉塞の原因となります。一般的に、動脈硬化は冠動脈に最も早く起こり、次いで頸動脈、腎動脈、総腸骨動脈などに起こるとされています。従って、冠動脈狭窄症などの心筋虚血の原因となる病態がある場合は、頭頸部血管、腎臓、下肢血管に注意する必要があるとも言えます。当院では、循環器科、心臓血管外科、腎臓科、内分泌代謝科との緊密な連携により、全身血管病の一領域として頭頸部血管狭窄症を当科で担当しています。頸部血管エコー、MRI/MRA、CT、脳血管造影、脳血流シンチなどの検査を行った上で、内服加療が基本ですが、頸動脈の場合、狭窄率が70%を超えた場合や虚血発作を繰り返す患者さんに、頭蓋内血管では、70%以上の狭窄率で虚血発作を起こす患者さんには、手術を行っています。主な手術方法は、頸動脈内膜剝離術、頸動脈ステント留置術、経皮的頭蓋内血管拡張術、各種バイパス手術があり、全身状態、年齢、病態、患者さんや家族の希望に応じて行っています。

画像まで含めて全てを見る

<頸動脈内膜剝離術>

<頸動脈ステント留置術>


  • <術前>


  • <ステントによる拡張>


  • <術後>

<経皮的頭蓋内血管拡張術> 脳底動脈狭窄症


  • <術前MRA>


  • <3DCT>


  • <術後MRA>

病院別インデックス

熊本中央病院ホーム病院のご案内一般利用者の皆さまへ診療科のご案内医療関係者の皆さまへ