診療科のご案内

心臓血管外科

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外来担当医師表

診療科のご紹介

心臓血管外科は昭和63年(1988年)に開設され、現在までに10,000例を超える手術を行っており、そのうち心臓大血管手術は5,000例を超えています。当科は開設時より現在に至るまで、京都大学医学部心臓血管外科学教室からのスタッフが日々診療にあたっています。

この間、常に先進技術を取り入れて、より良い治療を患者さんたちに提供できるように心がけて参りました。例えば、僧帽弁膜症に対しては人工弁を用いずに、出来るだけ自分の弁を残して修復する弁形成術を積極的に行っています。この方法によって手術死亡率や術後合併症が人工弁使用例よりも少なく、内服薬も少なくて済みますし感染にも強く長持ちすると言われています。大動脈弁膜症においても、従来よりも低侵襲の経カテーテル的弁置換術を2019年より開始しており、手術リスクの高いご高齢の患者さんにも安全な手術を提供できるよう改善を重ねています。

また、透析患者さんは腎臓が悪いために心臓の手術には耐えられないと言われていた1980年代に、世界に先駆けて透析患者さんの心臓手術にチャレンジし、多くの透析患者さんも手術に耐えられることを海外の雑誌にも発表してきました。その伝統は今も続いていて、透析患者さんの手術は腎臓内科と緊密に協力して手術・術後管理を行っています。

全ての手術の術後は早期の回復を目指して、心臓リハビリにも力を入れています。手術を受けられたすべての患者さんたちが長く幸せに暮らせることを目標に、多職種が力を合わせて治療にあたっています。

鹿児島をはじめ広範囲の循環器病院とも連携し、24時間緊急症例にも対応しています。循環器内科や麻酔科、臨床工学技士、薬剤師、栄養士、理学療法士や看護師とも緊密に連携して、トータルの治療をスムーズに行えるチーム医療体制を整えています。今後も更なる向上を続けられるように、スタッフ一同改善を重ね続けています。

主な対象疾患

狭心症と心筋梗塞

動脈硬化によって心臓の血管が狭くなることで起こる病気です。狭くなった部位や基礎疾患によって、カテーテル治療や冠動脈バイパス手術を行います。循環器科とよく相談して治療方法を決めています。

弁膜症

心臓の弁が狭くなることやきちんと閉じないことで心臓の負担が増えます。坂道や階段で息切れを訴える方が多いです。人工弁に置き換える弁置換術か、自分の弁を残す形成術を行います。当院では自分の弁を残すような術式を積極的に行っています。

大動脈瘤

大動脈瘤とは大動脈の直径が正常の1.5倍を越えたものを指します。多くの場合は無症状で、症状が出現する頃には動脈瘤はかなり大きくなっている事が多く、無症状のまま破裂する事もある病気です。腹部に比べると胸部大動脈瘤は大きな手術になります。

末梢動脈疾患

末梢動脈疾患とは、全身の動脈硬化により腹部や足の動脈が狭くなったり詰まったりして血の流れが悪くなることで起こる病気です。歩いたらふくらはぎが痛んだり、足の指先の傷がなかなか治らないといった症状が出ます。

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