熊本中央病院のホームページをご覧いただきありがとうございます。
当院は昭和26年に国家公務員共済組合連合会を母体として開設され、令和4年に70周年を迎えました。熊本上益城二次医療圏の地域中核病院として熊本市民はもとより、熊本県民に対して安全で良質な医療の提供を行いながら地域の医療機関と協力し、適切な役割分担と連携を大切にしてきました。平成23年11月には「地域医療支援病院」の指定を受け、24年には「熊本県指定がん診療連携拠点病院」にも認定されました。地域医療の充実・発展に取り組むことは私たちの使命のひとつです。
さて、令和2年から全世界を覆った新型コロナウイルスによるパンデミックは緊急事態宣言が発令されるなど社会・経済に大きな影響を及ぼしました。当院では感染対策室を中心として「感染症専用病棟」をいち早く設置、病院を挙げて態勢を整備し多くの患者さんを受け入れ、治療に取り組みました。「質の高い誠実な医療による地域への貢献」という当院理念の一端をお示しすることができたと自負しています。困難な医療現場に立ち向かってくれたスタッフに感謝をするとともに、献身的な仕事ぶりを誇りに思っています。
コロナウイルス感染症はまもなく5類に移行しますが、今後の社会・経済活動がどのように推移するかはまだ不透明な状況です。さらに少子高齢化と人口減少がすすみ社会構造が変化し、医療財政もひっ迫するなど医療は課題が山積です。このような状況でも病院の持つ公共性・福祉性に変わりはなく、医療が患者さんのためにあることも自明のことです。今後も私たちは一人一人の患者さんと真摯に向き合い相互理解と信頼を深めることを大切にし、患者さん中心の最良で安全誠実な医療を提供できるように取り組んでいきます。
2023年4月
院長 那須 二郎